昨今、結婚を考える人たちは出会いを求め、自治体や各種団体、企業などが主導する結婚支援の仕組みやイベントを気軽に利用しています。
高山市・飛騨市・下呂市・白川村の3市1村も4年前から連携して結婚支援事業を推進し、わかっているだけで数十組のカップルがゴールインしました。
今号は月刊SARUBOBOブライダル特集にちなみ、そんな出会いから幸せをつかんだ2組のご夫婦と、飛騨地域の結婚支援事業についてご紹介しましょう。


結婚相談所で叶えた運命の人


▲飛騨古川の気多若宮神社にて

今川裕行さん・美奈子さん(高山市国府町)


 現在、高山市では市内10箇所に結婚相談所を開設し、専門の相談員が対応しています。
3市1村共通のポータルサイトに会員登録をすると、結婚相談所内に限って、会員のプロフィール(写真など本人が公開を許可した情報のみ)を見ることが可能。
気になる人がいれば相談員に伝え、相談員が相手に連絡を取り、意志を確認。
合意が得られれば、後日、双方に相談員が付き添って会う機会が設けられます。
 今年6月24日、飛騨高山美術館で挙式したばかりの今川裕行さん、美奈子さん夫妻は、この仕組みを通じて一年前に出会いました。
裕行さんは、会員登録の理由を次のように話します。
「市が運営しているので安心感があり、3市1村のどこでも情報をチェックできて便利でした。
何より、相談も登録も、結婚成立の際も、すべて無料という点が魅力でした」。
 2年ほど前に登録した裕行さんは、相談所でファイルを閲覧し、美奈子さんを見初めたのです。
「いいなと思って、相談員さんに連絡を取ってもらったんですが、会ってもらえませんでした」。
連絡を受けた時、美奈子さんは「ちょうど体調を壊していたのでお断りし、その後、体調が戻るまで情報公開も止めてもらっていた」そうです。
それから約1年後、再びファイルの情報に美奈子さんを見つけた裕行さんは、再チャレンジしました。
そして、今度は出会いが叶ったのです。
「会ってみたら、性格も良い方で、いっぺんに気に入りました。
諦めなくてよかった」と裕行さん。
美奈子さんは、「私の理想にぴったりの方だったので、緊張してうまく話せなかったんですけど」と照れくさそうに話します。
互いに好印象だった二人は、連絡先を交換し、交際をスタートさせました。
 二人は秋に結婚の意思を固め、双方の家族に祝福されました。
そして、結婚式場や新居の準備を開始。
新居も整い、二人は美奈子さんの誕生日でもある5月の大安の日に、婚姻届を提出しました。
当初から結婚を目指してポータルサイトに登録していた二人は、念願の相手と出会い一年弱で夫婦になりました。
 休日のある日、二人は新居に近い飛騨古川の気多若宮神社に詣でて、新生活の無事を祈願。
参拝を終えた二人は、「お互いに健康で、平凡に生活していければ、それが一番幸せです」と笑顔で話しました。

出会いの場は婚活イベント


▲手塩にかけて育てているトマト

▲丹生川神社の鳥居をくぐって


▲神前に誓いを


▲友人や地元の人からも
祝福を受けました


▲地元丹生川の公民館で披露宴を


▲自宅の居間にて


井関貴文さん・美穂さん(高山市丹生川町)


 丹生川町で農業を営む井関夫妻は、貴文さんが大阪府、美穂さんは愛知県の出身です。
二人は2年前、高山市が主催した婚活イベントで出会い、今春挙式しました。
 ものづくりが好きで高山の木工メーカーに就職した貴文さんがサラリーマン生活にピリオドを打ち、「独立して何かやってみたい」と考えていた時、ひょんなことから出会ったのがトマト農家の仕事。
以来、その面白さに魅了され、修行期間を経て、新規就農・独立を果たしました。
婚活イベントに参加したのは、ちょうど独立を決意した頃で、「親方」と慕うトマト農家の大先輩から強く勧められてのこと。
「トマトのことで頭がいっぱいで結婚なんて考えていなかったので、普段着のまま、軽い気持ちで行ったんです。
でも、出会っちゃいました。
笑顔がいいなと思って」と笑います。
一方、名古屋で大学職員をしていた美穂さんは、インターネットで高山の婚活イベントを知り、自ら申し込みました。
「弟が高山で働いていたので時々訪れていて、山の景色の美しい、こんなところに住みたいと思っていたので」と、参加理由を語ります。
 高山市の結婚支援イベントは2008年から毎年行われていますが、2015年から、民間企業とタイアップし、地元男性と都市部の女性を対象とする試みがスタート。
イベントでは、椎茸狩りや古い町並の散策、バーベキューなどを楽しみ、最後にお気に入りの人の番号をカードに記入。
カップルが成立すれば後は個人の自由。
イベントは出会いの場の一つなのです。
 貴文さんと美穂さんは移動中のバスで、話しやすさと共通点の多さを感じたとか。
二人は連絡先を交換し、後日、貴文さんが名古屋を訪れて交際がスタート。
そして独立トマト農家として初めて本格的な農作業が始まった昨年6月、美穂さんは名古屋の勤めを辞め、高山で貴文さんの仕事を手伝うようになりました。以来、二人は生活を共にし、二人三脚でトマト作りに励みました。
「昨年はちゃんとトマトが育って、すごく嬉しかった。彼女が支えてくれたから、うまくいったんだと思います。
出会った時から自然体でいられましたが、一緒になっても、それは同じ」と貴文さんが言えば、美穂さんは「名古屋にいた頃から、畑を借りて家庭菜園をやるくらい農業が好きで、農作業を手伝いに高山へ行くと言い出したのは私の方。
何でも言い合えるので二人で乗り越えてきました」とニコニコ。
 二人は丹生川神社で結婚式を挙げ、隣の公民館で披露宴を行いました。
丹生川神社での挙式は前例がなかったそうですが、「これから一生、ここで生きていくのだから、地域の皆さんに祝福してもらいたい」という美穂さんの希望で実現。
多くの友人や地元の人々に支えられた結婚式と披露宴を振り返って、二人は「ものすごく楽しかった」と口を揃えます。
 「もっと農業に挑戦したいし、これからも笑って暮らしたい」「皆さんにいろいろ教わって、地元農家のお嫁さんみたいに、旬のものをおいしく料理できるようになりたいな」。
新しい道を歩み始めた二人は、楽しそうに未来を語りました。

 

スペシャル対談:飛騨の婚活、最前線


高山市市民活動部 協働推進課
市民生活係 係長 大上倫代さん

合同会社リチェルカート 代表社員
遠藤尚美さん

人口減少と少子化で日本の未来が危ぶまれる近年、行政は結婚支援の取り組みを強化しています。
飛騨圏域においては4年前に高山市、飛騨市、下呂市、白川村の3市1村で結婚支援に関わる連携協定が締結され、結婚相談所会員専門サイト「リチェネット」を開設。
結婚相談やイベントを通じて、未婚の男女に出会いを提供する取り組みに力が注がれています。
また、高山市は今年度、結婚支援事業の所轄を従来の福祉課から協働推進課に移し、新体制のもと事業の充実を図っています。
今回は、恊働推進課市民生活係の大上倫代さんと、リチェネットを運営する合同会社リチェルカートの遠藤尚美さんに、婚活について語り合っていただきました。

官民共同で幸せづくりをお手伝い

 

大上 高山市が結婚相談所を開設したのは、記録では50年以上前と、かなり古いんですが、近年「リチェネット」がスタートしてからは利用者も増え、市内10箇所(高山・丹生川・清見・荘川・一之宮・久々野・朝日・高根・国府・上宝)の相談所開設日には、行列ができるところもあるほど。サイト運営や専門相談員による対応、イベント開催など、いろいろ力を貸していただき、ありがとうございます。

遠藤 皆さまの幸せづくりのお役に立てて、うれしいです。当社は最初、下呂市からの委託で結婚支援サービスを展開していましたが、同市単体であったため範囲も会員数も限られ、閉塞感を感じていました。そこで広域連携をご提案したところ、2013年に3市1村の連携が実現。登録会員情報を一元化し、各市町村で共通ファイルを閲覧できるようになりました。現在、会員数はスタート時の倍以上の400名を超え、成婚数は45組になりました。

大上 リチェネット以外に、カップリングイベントで出会って結婚された方を含めると、成婚数はもっと多いのでは?

遠藤 はい。イベントはどなたでも参加していただけて会員登録不要ですから、実際には、そこで出会って結婚された方もいらっしゃると思います。でも、お知らせをいただかない限り、わからないんです。会員の方であっても、登録も相談も全て無料で、特に報告いただく決まりも設けていませんし、そのあたりが悩ましいですね(笑)。

大上 会員の方の場合は、結婚されたことをお知らせくださると、一定の条件はありますが、お祝いとして市から記念品を贈らせていただきます。おめでたいことは一緒にお祝いしたいので、できれば知らせていただきたいですね。

遠藤 はい、ぜひ! お世話させていただいた方が結婚されると聞くと、自分のことのようにうれしくて、相談員もみんな同じ気持ちです。要は、私たちは世話好きなんでしょうね(笑)。

大上 昔は、そんな人が近所や職場や親戚にたくさんいて、年頃の人に見合い話を持ちかけたりしていたのが、時代が変わりました。でも、誰かがどこかで出会いの場をつくらないと、出会えないままの人がたくさんいます。だから、市としては民間の皆さまのお力をお借りして、もっと出会いの場を提供する努力をしていかなければなりません。

遠藤 行政の結婚支援は信頼度が高く、利用される方のメリットが大きいです。リチェネットも結婚相談の情報セキュリティが何重にもガードされていて安全ですし、登録から出会い、成婚まで、全て無料。地域に根付いた相談員と対話しながら自分のペースで婚活していただけるので安心だと思います。都会の大手結婚相談所では収入などのデータで振り分けられてしまいますが、リチェネットは飛騨に特化しているので地方の良さが生かせるはずです。

大上 ありがとうございます。カップリングイベントについても、さらに充実させていきたいと考え、今年
度から高山市は「結婚支援イベント補助金」の助成制度をスタートさせました。街コンなど、出会いを応援する民間団体のアイデアや取り組みを積極的にバックアップしていきます。


まずは一歩を踏み出して


遠藤 これまで、結婚を願うたくさんの方々とお話ししてきましたが、いつかどこかで偶然ばったり運命の人とぶつかるみたいな、ドラマのようなことを考えている方が多い気がします。
でも、そんなことって、現実にはなかなか起こらないのではないでしょうか。
恋や結婚をしたいのなら、やっぱり自ら行動を起こさないと。
その意味で、カップリングイベントは気軽に参加できますし、相談所に関しても「出会いの場」の選択肢の1つと捉えていただきたいと思います。

 

大上 結婚支援事業というと重く感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、結婚の前には、まず出会いがあって恋をする段階があるわけです。
だから、婚活というより、まずは恋活なのかもしれません。
市では貴社にお願いしている婚活イベントのほか、「まほろば高山事業団」と協力して実施するイベント、大手結婚相談会社のツヴァイと提携して都市部の女性と地元男性をカップリングするイベントなども行って、出会いを応援しています。
イベントによって対象年齢や内容に変化をつけていますので、そういう出会いの場に気軽に参加して、出会いの可能性を高めていただけたら良いと思います。

 

遠藤 各イベントでは、ブラッシュアップセミナーも行われていますね。
出会いを願う方には、待つだけじゃなくて、まずは一歩を踏み出して、イベントや相談所などの場に出かけ、いろいろな人と接することが必要だと感じます。
そういうことを重ねていくと、身だしなみや振る舞いや言葉に気を付けるようになって、自分自身が磨かれていくのではないでしょうか。
婚活は、自分磨きでもあると思います。
そんな皆さんを、これからも応援していきたいです。


 

お見合いの心得と会話術
 

お見合いは人として成長するチャンスです。
どんな相手に対しても誠実な態度で接し、いつでも相手を楽しませることを意識しましょう。
まずは相手のプロフィールをしっかり読み、そこから話題を広げてみましょう。
またいきなりくだけた口調や本音トークはNG。
相手の話を聴く姿勢を持つことが大切です。

 

会話力アップのポイント

あいづち、うなずき、アイコンタクト
あいづちやうなづきがあると「話をちゃんと聴いてくれている」と感じます。また会話中は相手の目を見て話しましょう。話しをさえぎらないで、最後までお相手の話に耳を傾けることが大切です。

まずは、共感
相手の考えに同調できなくても、まずは相手に共感することから始めましょう。一度肯定してから、ようすを見ながら自分の意見を伝えてみては。「なるほど」「わかります」「すごいですね」「その後どうなったのですか」など、共感と関心を示すと会話が弾みやすくなります。

次の約束につながる会話を
もう一度会いたい! と思う相手に出会ったら、次につながる会話をしましょう。好きなことや趣味、休日にしていることなどをお互いに話し、次の約束のイメージにつなげましょう。

なによりも笑顔を心がけて
コミュケーションにおいて最も大切なのは表情です。見た目の美しさよりも、会話にあった表情ができ、笑顔がステキな人は魅力的です。笑顔で相手の緊張をほぐし、「感じのいい」印象を持ってもらいましょう。


情報提供:リチェネット結婚サポートセンター



高山市結婚支援事業 : 大自然の中で、素敵な出会いを

 

 

恋活in五色ヶ原  参加者募集

ガイドと一緒に神秘的な原生林をウォーキング!
また、別会場ではバーベキューなど、内容も盛りだくさん。
みんなで気楽に楽しみましょう!

実施日時: 8月19日(土) 9:00〜16:00

参加資格:
男性・女性とも25歳以上45歳以下の未婚の方
※男性は飛騨地域在住または在勤の方


定員:
男性15名/女性15名 
※定員を超えた場合は抽選で決定


参加料:
男性 5,000円/女性2,500円


申込方法:
下記のいずれかに電話・FAX・E-mailで申込み
FAX・E-mailの場合は「恋活in五色ヶ原」参加申込みと
明記し、氏名・住所・生年月日・性別・連絡先を記入

申込締切: 8月4日(金)

 

● リチェネット結婚サポートセンター
TEL・FAX.0576-52-2022
E-mail info@ricercato.net
※電話受付/平日 9:00〜12:00 第2・4土曜 13:00〜16:00

● 高山市役所協働推進課
TEL.0577-35-3412/FAX.0577-35-3414
※電話受付/平日 8:30〜17:15



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